200年住めるマンションというのが提言されています。200年住宅マンション構想の背景にはエコ問題などとも関係しています。また、将来のマンションへの評価も変わってくるでしょう。
国土交通省は、耐久性や耐震性に優れ、長く住み続けられるという「200年住宅」の普及促進を実施予定です。
200年住宅は、高品質の戸建てやマンションを建築し、維持していくことで資産価値を長期間保たせる構想です。
具体的には、200年住宅を新築する者が、地方自治体に長期優良住宅建築等計画を申請し、基準を満たしていれば、「200年住宅」として認定され、税制上の優遇措置があるそうです。
200年住めるマンションが実現すると、住宅建設や維持管理のための国民の負担が軽減することが予想されています。
また、産業廃棄物が年間約1000万tも削減され、省エネルギーの向上によりC02削減にもつながるといわれています。
そして、新築が減ることで、資源の節約になります。
長く住めるマンションを考えるということは、環境づくりや経済的負担の軽減につながってるんですね。
「200年住宅」のマンションは寿命は3倍以上となり、建て替えの必要もなくなりますね。
マンションが200年住宅となれば、マンションに対する評価も大きく変わってきます。
マンションでは、修繕計画などでも価格評価が左右されるようです。
マンションが200年住宅というコンセプトでつくられれば、大規模改修などの機会が減り、マンションの価格評価がわかりやすくなるかもしれません。
200年住宅のマンション計画の背景は、少子高齢化による医療・年金・介護などの国民負担の増大や、地球環境問題・廃棄物問題の深刻化です。
従来の「つくっては壊す」というかたちではなく、いいものをつくり、ちゃんと手入れをして、長く大切に使う社会への転換が迫られているとのことです。
200年住宅ビジョンは、住まいへの国民の意識改革と、新しいビジネスモデル構築の具体的な提案といえます。