環境問題が深刻化する今,環境に優しい太陽光発電が見直されオール電化の家庭も増加。シャープは「太陽電池は屋根の上」のイメージを変えた「シースルータイプ薄膜太陽電池」を開発。また堺市などと共同で「メガソーラー発電計画」も進めています。
地球温暖化などの環境問題は年々深刻化する一方です。
このままいくと,2100年までに平均気温が最大5.8℃,海面も最大88㎝上昇すると言われています。
その要因といえる化石燃料の大量消費。
ここに光エネルギーを直接的に電力に変換する太陽光発電が見直され,太陽電池開発50年(1959年~)の歴史を誇るシャープの太陽光発電に今,注目が集まっています。
高齢者がいるからと太陽光発電による「オール電化」を希望する家庭も増えました。
自然に優しく資源の節約にもなり,さらに安全な太陽光発電。
さて,設置費用はどれくらい?シャープの太陽光発電の場合,家庭用太陽電池で1kw当たり平均70万円。決して安価とは言えません。しかしこれで年間,二酸化炭素が943.5㎏削減,原油に換算して約681㍑節約(ともに3kwの場合)できるとなれば積極的に取り入れたいものです。
我が国の太陽光発電の普及率は目覚ましく,01年~06年の成長率は年率4割強を記録。
その間生産量世界一を誇ったシャープですが,シリコンの供給不足で生産量を落とし,近年はドイツのQセルズ社にトップを譲っています。
そこでシャープは,窓ガラスをイメージした低コストの次世代太陽電池「シースルータイプ薄膜太陽電池」の開発に着手。
「太陽電池は屋根の上」のイメージを変えて新規まき直しを図ろうとしています。
大阪府堺市とシャープ,関西電力は6月23日,「メガソーラー発電計画」を共同で推進することを合意しました。
これは低炭素型都市「クールシティ・堺」の実現を目指すもの。
2発電施設の出力を合わせると約2.8万kwで世界最大級の太陽光発電規模。
この計画による二酸化炭素削減量は年間約1万トンになるといいます。
これによって一般家庭約3000戸分10メガワットの電力を賄うそうです。